今から始めるAWS入門(全8回) 第1回クラウドとは ~続き

◆クラウドサービスの種類
・AWS(Amazon Web Services)
 Amazonが提供する世界最大のクラウドサービス。東京にもデータセンターがあって、
日本の企業でも利用されていることが多い。新サービスの提供や既存サービスの機能追加も頻繁に行われている。
・MicroSoft Azure
 MicroSoft社で提供しているIaaSクラウドサービス。MicroSoft社で提供されている技術と親和性が高い、Windowosや.Netだけでなく、Java・PHPだけでなく、Linuxも利用できる。

・IBM SoftLayer /Bluemix
 IBMが提供するクラウドサービス。AWSやAzureは仮想マシンを利用できるのだが、IBM SoftLayer /Bluemixではベアメタルサーバ(物理サーバ)を利用できる。

・Google Cloud Platform
 Googleが提供するクラウドサービス。大規模なデータを高速に扱うためのサービスや機能が豊富。

・さくらのクラウド
・日本のさくらインターネット社が提供する低価格のIaaSサービス

◆クラウドサービスの活用例
・ビックデータ:蓄積された膨大なデータ(ビックデータ)を解析して役に立つ情報を入手してビジネスに利用する。 超高性能なコンピュータが必要なため、そのリソースをクラウドサービスを利用する・膨大なデータの保持などで活用されている。
・業務システムのクラウド化:メールなど業務で使う機能をクラウドにあるものを利用する。また新規の開発案件としてクラウドを利用してシステムを開発・構築する前提でアプリやインフラのアーキテクチャを決めるなどといった開発を進めていく思想をクラウドファーストと呼ぶ。
・モバイルアプリのバックエンド管理:アカウント管理やデータ保持、プッシュ機能など、バックエンド側で実装する機能をクラウドに委ねる。そのことにより、インフラの構築や運用の負荷を軽減できる。 
・IoT
→IoTのデバイスと接続して、デバイスからのデータを集めて分析することなどができる。
・サーバレスアーキテクチャ
クラウドのマシンやサービスを利用して、ユーザが作ったコードを自動的に実行することができます。コードさえ作れば、サーバを意識しなくてもアプリケーションを実行することができます。 AWS Lambdaがこれに当たる。

・ディザスタリカバリシステム
自然災害により被害を受けたシステムを復旧・修復することをディザスタリカバリと呼ぶ。このディザスタリカバリには復旧のために予備の機器を用意する必要がある。大規模なシステムになるとそれを運用するメインのデータセンターとは別の遠隔地にバックアップを持って運用管理するサブのデータセンターが必要となってくる。
データセンタを持つことができない企業としては、世界中にデータセンタをもつクラウドサービスにバックアップデータを含めたディザスタリカバリを構築することができる。